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 I Love Kitchen 💛  
    キッチンをつくろう
核心部である必要はない

 ©fa-produce
   
奥座敷のキッチン

キッチンをつくろうというと、多くの人は場所である台所ではなく
流し台の方を選ぶことをイメージするかもしれない。
でも今回のお題はモノである流し台ではなく、場所であるキッチン。お間違いのないよう。

キッチンをつくる時、住まい手が自身が白紙の段階から面積や形状を構築するのは稀で
多くは設計者側から提示されたキッチンをそのまま受け入れると思う。
そういう場合、キッチンは決まって家のイチバン奥まった場所に配置されていないだろうか?
玄関から近い順にトイレ、洗面所、浴室と配し、キッチンはまるで人目をはばかるように
家のイチバン奥にひっそりと配置される場合が多いはずだ。
今では一般的になった LDK の間取りがそうさせているのだろうか。
とにかくキッチンは家の中の最も奥に配置されている。

キッチンを家のイチバン奥に引っ込めることで、なにかイイことがあるのだろうか?
そんなもの無いはずだ。
その代わりに不都合なコトならいくらでもある。
来客への対応や郵便物、宅配物の受け取り、回覧板の受け取りなどのすべてに対し、
あなたはせっせと家のイチバン奥まった場所から駆け付ける必要があるわけで
それが日に何度も繰り返されれば、いい加減ウンザリして居留守を決め込みたくなるだろう。
毎日の買い出しの時もモチロンそうだ。
両手に重たい食材をぶら下げ、あなたは家の奥深くまで食材を運び入れることになる。

こういう理不尽な間取りに、もう誰もが慣れっこになってしまっているのだろう。
でもキッチンはかつて”主婦の城”と言われたこともあったし、
つい最近までは”家の核心部”とまで言わしめるほど、主婦にとっては重要な場所のはずだ。
そんな大切な場所を、つくり手から一方的に与えられるままでいいはずがない。
もっと自分に都合よく、キッチンを構築することをおススメする。
方法はいくらでもあるはずだ。

コンパクトに

キッチンを単なる作業場と割り切るなら、コンパクトに計画するに限る。
料理中に必要になる食材や調理器具や冷蔵庫などへ、最小の移動量でアクセスすることができるからだ。
でもただ面積を狭くすれば、それは単なる狭い台所にしかならない。

大きなカギを握るのはやはり流し台だ。
流し台にはI・L・アイランド配置などの配置方法があり、
キッチンの形状や予算に合わせて選ぶことになるのだけど、
イチバンのお薦めはやはりオーソドックスな I 型配置+アイランド調理台(カップボードの場合も)
というのが、もっとも理に叶っているしコストも適切。
何より換気扇の排気がとても効率よくできるのがイイ。

ここまでで、「ん?流し台が先か?それともキッチンが先か?」
と疑問に思うアナタはとても聡明な主婦なのだろう。

理想主義的に考えれば流し台を先に決定し、それに合わせてキッチンをつくるのがベストだ。

でも一般には間取りをつくっているうちにキッチンがいつのまにかできていて、
いつのまにかできていたキッチンに合わせて流し台を押し込む・・というのが通例のはず。
だからこの国のキッチン&流し台はいつまで経っても使い難いのだけれど、
その説明は「流し台をつくろう」で詳しく。

家の中の核心部

「キッチンは家の核心部・・」などと言われて久しいけれど、そんなこと誰が言い始めたのだろう?

私が生まれた昭和
30年代ならいざ知らず、今や女性も外へ出てどんどん活躍する時代だし、
外食産業や終日営業のコンビニ、便利で美味しい冷凍食品も揃っているという具合に、
もう立派なキッチンがなくても暮らしが成り立つ時代になっているから
いつまでもキッチンが家の核心部である必要もないと私は思っている。

広大なキッチンに絢爛豪華な流し台を置いたTVCMを目にする。
コレが目指すべきキッチンの姿だとサプライヤーは云わんばかりで
それを真に受ける主婦だって少なくはないはずだ。
時代は大きく変わっているというのに。

そのくせキッチンの配置は、今も大昔もキッチンは家の最深部に押し込まれたままだ。
料理をするのは気が向いた時と友人を集めて宴会をする時だけという現代で
いつまでもTVCMに出てくるようなキッチンでもないだろう。

既成概念をひっくり返し、キッチンを再構築すべき時はとっくに過ぎているはずだ。

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