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 I Love Kitchen 💛  
 使いやすい流し台のつくり方  
流し台をつくろう

いつまで経ってもラチが明かない流し台

 ©fa-produce    
使い難い(!!)

キッチンが使い難くてしょうがない。

改修や建て替えで初めてお伺いするお宅で、こういうセリフは必ず聞かれる。
一般に言うシステムキッチンが登場してずいぶん時間が経つというのに、
新しい流し台は次から次へと登場するというのに、
世の中挙げてリフォームブームのはずなのに、どうしてキッチンに関する不満は今も多いのだろう?

その解決策が最新の流し台に買い替えることと多くの主婦は思っていることだろう。
でも流し台など、ほんとうに理に叶ったモノに出会えれば何十年も使える代物で、
それができずにいるということは、根本から流し台の選択を誤っているということになる。

快適な道具。

使いやすい流し台とは快適な道具ということで、問題の根源はとても単純だ。

収納が多いとか、デザインがオシャレとか、水栓がシャレているとか、
そんな価値観、表現は流し台の枝葉の部分でしかなく、要は道具として優れているか否か。
ここが流し台の良否を左右するすべてだ。

流し台が快適な道具である大きな条件に、十分な調理台スペースは必須。
調理台は料理を行う上でもっとも多用する部分であり、
ココがダメな奴は即使い難い流し台になってしまうワケで
ニッポンの大半の既製品流し台は調理台のスペースが圧倒的に不足している。

その反面で洗い場であるシンクがやたらとデカイ流し台ばかりが目に付く。
大きなシンクは毎日中華鍋を使う料理をしている場合を除き、まったく不要だ。
かつて洗い物を漬け置き洗いしていた昔の名残でしかなく、
洗剤や食洗器が発達した今となっては完全に無用の長物と化している。

キッチンの絶対面積に変更がなく、いたずらにシンクばかりを大型化すれば
調理台が小さく狭くなってゆくのは自然の摂理。
こうしてまったくどうしようもなく使い難い流し台が出来上がってしまう。

オーダーメイドでつくろう

既製品の流し台に決別し、流し台をオーダーメイドで制作しよう。

これが使いやすい流し台を手に入れるための近道だと断言できる。
「既製品でイイんじゃないの?」と思っている人には一生分からず、
思い切ってオーダーメイドで制作した人は、もう二度と既製品の流し台には戻れない。
既製品とオーダーメイドの間にはそれほど大きな溝がある。

ただしそれにはちゃんとしたキッチンプランナーは絶対に必要だ。
優れたプランナーとは流し台を構成する部材や価格ばかりに精通するだけでなく
シンク、調理台、火力などの基本部分の構成はもちろん
流し台本体に備わる収納部分の位置、配置、容量までのすべてを
あなたが最も使いやすいと感じる要素で構築できる人だけを指す。

主婦は本来家庭における料理のプロだけれど、
だからと言って理想的な流し台をつくることと内容はまるで違う。
あなたの想像をはるかに超える提案をしてくれるのが本来のキッチンプランナーで
長時間立って使用しても疲れない流し台という極めて基本的な部分から、
床や衣服に水ハネし難い流し台、たくさん食材や食器を置いても料理しやすい調理台、
あるいは複数の人が料理に参加してもそれぞれの動線を邪魔しない流し台などなど、
オーダーメイドによってつくられる流し台のポテンシャルは計り知れないものがある。

その成否を決定づけるのはキッチンプランナーだが、そんな優秀なキッチンプランナーに
残念ながら私はこれまでお会いしたことがない。だからキッチンプランはいつも当社の内製である。

鶏と卵

”キッチンをつくろう”のところで、流し台が先か、キッチンをつくるのが先かというお話をした。

参考までに、当社は決まって流し台を先に決め、それが設置できるキッチンをつくっている。
ワークトップの縦横寸法、シンクの位置と容量、キャビネットのどこに何をどれだけの量を収納するか、
食器やカトラリ、ストック食品を収めるカップボードも、引き出しのひとつひとつを専用に計画する。
それらの根拠になるものは、その流し台を使用する主婦からのヒアリングに基づいているけれど
単純にリクエストに応えるわけではなく、一捻りするのはいつものこと。
と、最低でもここまで計画するため、流し台は既製品ではなくオーダーメイドとなる。

流し台がもっとも効率よく収まるキッチンをつくれば、キッチンと流し台の完成だ。

キッチンを先につくってしまうと、流し台はどうしても帳尻合わせのようになってしまう。
この国のキッチンに関する不満の多くが流し台が占めていると私は感じているから、
やはり流し台はいつも理想主義的につくっていて、そこに妥協は一切ない。

そうやってキッチン&流し台ができれば、少なくとも流し台の寿命が尽きるまでは
キッチンをリフォームしようなどとは考えないはずだ。
しかも既製品と違い、オーダーメイドは随分とタフにできているから、
キッチンに不満が出始めるのは、恐らくかなり先のことになりそうだ。

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