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建てっ放しのススメ。[ エフエープロデュース ]  
建てっ放しのススメ。

家は建てたら建てっ放しがイチバン。
 ©fa-produce    
 冗談じゃない(!)

住宅関連のサイトを見ていると、家は定期的にメインテナンスを行うのがアタリマエと出る。
中には「5年に一度・・」などと謳っているサイトまである。
冗談じゃない(!)
やっとのことで超長期の住宅ローンを組み、
工夫を凝らした家がようやく建ち、ヤレヤレと思っているとアッという間に最初のメインテナンスだ。
ここで「長持ちさせるためならしょうがない・・」とスンナリ納得できたなら
あなたによほど財力があるか、それとも相当に寛容な人のどちらかなのだろう。

家などというモノ、人生のうちで一度建てれば上等かそれ以上で
できることなら煩わしいメインテナンスなど、
考えたくもないしカネも出したくないと思うのが人情だろう。

それでも家も「モノ」である以上、物理的な経年劣化を免れないのも事実だけれど
そのインターパルを可能な限り長くし、素材や工法を吟味して高耐久化を図ることは十分に可能だ。
住まい手は家を建てるにあたり、外観やデザイン、設備機器ばかりに気を捉われていないで、
先々のメインテナンスについても十分に考え、無駄な出費を抑えなければいけない。
それはソーラーパネルを載せて電気代を浮かせる・・というのとは別次元の話だ。

メインテナンスとリフォーム。

雨漏りする屋根を修理するのがメインテナンスで、
キッチンや流し台を更新するのがリフォーム・・と、都合よく区別してはいけない。
どちらも家に関しておカネが出てゆくことは同じで、
メインテナンスだろうがリフォームだろうが、おカネがかからない方がイイに決まってる。

経年劣化の他に、家に手を入れたくなる理由のもうひとつに使い勝手の悪さがある。
使用している給湯器や設備機器の劣化が原因で、使い勝手が悪くなるのなら仕方がないけれど、
厄介なのは不適切な間取りから来る使い勝手の悪さだ。
そしてさらに厄介なのは、住まい手自身がそのことに気付いていないことだ。

例えば使い難いキッチンを改善するには、流し台を新調し、ついでに最新設備機器を取り入れ、
オマケに壁と床もキレイにすれば、問題はすべて解決する・・と、思い込んでいるフシがあるが、
モノを交換して気分が良くなる時間はそう長くないワケで、なんの解決にもならない。
キッチンに限ったことではないけれど、使い難いと感じる多くの原因は間取りにあり、
それは部屋の配置、間仕切りの位置、面積など様々だけれど
それらに共通することは、不適切な間取りは人の動きをイビツにしてしまうことで一致する。
間取りが適切であれば人の動きはスムース、
設備機器の古さなど気にならず、元来モノを大切にする日本人なら壊れるまで使い倒すはずだ。

まぁとにかく、家を建てる時になんでこんな間取りにOKを出したのか、
不思議に思う家がとにかく多い、多すぎる。
つくり手の責任はもちろんだが、住まい手とて無罪放免では済まされない。
もっと間取りにシビアになるべきだ。

建てっ放しはカンタンじゃない。

個人的には家は一度建てたら無用なメインテナンスなど必要とせず、
家の存在すら忘れ去り、いつの間にか長大な時間が過ぎている。
そんな家になるよういつも心掛けている。

家づくりに際し、素材や工法を吟味して低メインテナンス、高耐久化を図るのはアタリマエの話で、
それは住まい手のリクエストがあろうがなかろうが、つくり手なら当然のように配慮すべきだ。
それ以上に間取りの構築は特に念には念を入れなければいけない。
言うまでもなく間取りの根拠は住まい手のライフスタイルにあるわけで、
そこから外れた間取りは、たちまちのうちに使い難さを露呈することになる。

家が完成した後は、使い勝手の悪さや無駄なメインテナンスなどに翻弄されることなく、
ひたすら人生を楽しむべきだ。
だから引き渡しを終えた住まい手とはいつも長い間ご無沙汰だけれど、、
便りのないことは元気の証、快適に使ってもらっているのだと勝手に理解している。
御用聞きでもあるまいし、引き渡しはとっくに終わっているというのに、
いつまでも営業マンや職人が出入りしている。そんな家になるのだけは御免だ。

家は建てたら建てっ放し。
ただそんな家にするためには、ケンチク屋は住まい手の顔色ばかり気にしてないで
提案すべきはキチンと提案し、その内容が住まい手の利益だということをしっかりと説明すべきだ。
ただ現実に目を向ければ相変わらずリフォームブームは続いている。
裏を返せば自邸に満足していない人が多いということであり、
決して日本が豊かになったわけではなく、むしろ正反対の結果とすらいえる。
あなたはこの現実を、はたして良しとするのだろうか?


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