
気になる場所 No1
リフォーム、リモデルを計画するとき、そのきっかけとなる場所がキッチン。
その中でも使用中のシステムキッチンが使い難いというご相談をよく受けます。
そう感じる理由の多くは調理台の狭さにあります。
調理台はその名のごとく調理をするときに必要なスペースで、ここに問題あるとなると
システム全体が使い難いシステムと感じてしまうのです。
他にもキャビネットの収容能力が低い、配置が悪いなど、不満は多岐に及びます。
そしてほぼ全てで既製品のシステムキッチンをご使用中です。
近年のシステムキッチンは華やかで見た目も随分立派になり、
使い難さとは無縁と思われますが、そうでもないようです。
ショールーム、もしくは家づくりの担当者と念入りに打ち合わせをしたにもかかわらず
どうして皆さんシステムキッチンに不満をお持ちなのでしょう。
システムキッチンはオーダーメイドでつくりましょう。
faproduce では新築、建て替え工事のほぼ100% で
システムキッチンはオーダーメイドで制作しています。
理由はとても簡単で、設計内容を住まい手の都合に合わせて自由にカスタマイズできる
設計の自由度の高さにあります。既製品は見た目こそ随分立派になったとはいえ
大量生産品である以上、カスタマイズの範囲には制約が生じます。
その制約の中にはキャビネットのサイズやシンクの配置など
その後の使い勝手を左右するほど重要な箇所でありながら、対応不可の場合が多く
その事が多くの主婦に自宅のシステムキッチンに不満を感じる理由となっています。
しかも今や既製品のシステムキッチンとはいえ、コンパクトカーよりも高価なケースも多く
これではコストパーフォーマンスの点で、優れているとは到底言えません。

ワークトップ ( 作業台 ) 素材について
faproduce ではシステムキッチンのワークトップにステンレスを多用。さらにヘアライン加工を加えることで上質感を演出しています。ステンレス鋼の長所は今も昔もワークトップの素材として耐久性に優れ、極めて安価であることに尽きます。
© faproduce
© ekrea

クゥオーツストーン素材
既製品システムキッチンの多くでワークトップ素材に人工大理石が採用されていますが傷が付きやすく、汚れやすいという欠点もある素材です。見た目の華やかさがステンレスより長けているので今も採用され続けていますが、 faproduce では上記の理由からワークトップ素材に人工大理石は使用していません。それでもステンレス鋼以外をご希望される方にはクゥオーツストーン素材をお勧めしています。耐久性はステンレス鋼に限りなく近く、華やかな演出も併せ持つ素材です。
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© 今井哲郎デザイン事務所

クゥオーツストーン素材v拡大
90%以上の天然石水晶と樹脂をプレスした人造石の一種。
人造大理石より耐久性に富み、表情も上質。
細かなクゥオーツ片がご覧いただけるでしょうか?
この素材はワークトップの肉厚を薄く仕上げることができ
キャビネットの上にワークトップが浮かんだように見える演出も可能です。
© faproduce

シンクについて
大きな疑問として、既製のシステムキッチンには乳幼児用のバスタブと見紛う巨大シンクが装備されている事が多いのですが、シンクが大きくなれば、その横に位置する調理台は小さくなるという事を忘れてはいけません。暮らし方や家族構成に最適なシンクをご提案しています。
© faproduce

附属システム
システムキッチンの高さ ( 床からワークトップ上までの高さ ) はとても重要で、流し台単体の作業性はもちろん、周辺機器であるカップボードや吊戸の高さもこれに倣います。faproduceでは重量の嵩むカップボード ( 食器棚 )はすべてローボード化し、地震のリスクに備えています。容量は現在ご使用中の調理器具及び食器類を考慮してサイズが決められています。カップボードは重量物を収納するため、引き出しのすべては手掛け式ではなく、ハンドル式として操作性を高めています。尚引き出しのレールは質感と安全性を考慮しイージークローズタイプを使用しています。
© faproduce

カトラリー&パントリー
カップボードを引き出し式にすることで、開ける度にすべての食器が目に入り、不要なウェア類や不揃いのカトラリーが目立つことになり、自然と数を減らしてゆくのが常。この画像はお引渡し直後の状態で、この後カトラリーとウェア類は大きく数を減らしました。下段はパントリー。調味料や保存食品、ランチマットなどを飲み込むため大型化しています。
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© 参創ハウテック & ekreaparts

周辺機器
最近は驚くほど水栓も高価になりましたが、オーダーメイドなら採用メーカーやグレードを自由に選ぶことができます。機能性、デザイン性、コストパフォーマンスに優れる水栓をご提案します。
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理想主義的に
faproduce は住まい手の「暮らし方」と「価値観」に基づいて家づくりを行っていますが、
キッチン&システムキッチンもまったくこれと同様で、使う人の料理の癖や多用するレパートリー、
来客は多いか、奥様の他にも料理を手伝ってもらえる家族はいるのか..など
様々なデーターを基に、システムを構築してゆきます。
こうなると既製品のシステムではまったく対応することができず、
システムキッチンは必然的にオーダーメイド制作となります。
最後に一番気がかりなコスト、費用のお話を少しだけ。
既製品のシステムは商品の魅力を演出するための様々な演出が成されており
多くの場合、それは表面的な要素が殆どです。
それには当然コストが必要になりますが、オーダーメイドシステムの場合、
必要な要素には十分なコストを投入しながら、無用な要素は潔く削除できるため
既製品のシステムより却って割安になることは珍しいことではありません。

暮らし方を反映するシステムキッチン
手前に小振りなパーティシンク
奥にメインシンクを備えるアイランド配置流し台。
4方向すべてに収納を備え、
表面の面材は艶を少しだけ抑えたマット塗装に。
ワークトップはステンレス、ヘアライン仕上げ。
© faproduce

上の画像のオーダーメイドシステムは今から16年前に当社が手掛けた案件ですが、
経年劣化のためつい最近食洗器を更新したものの、使い勝手には今も満足しておられるようで
どこにも不満はないとのことです。既製品のシステムキッチンも 16年くらいは使用できると思いますが
何の不満もなく、16年もの間使い続けることができるでしょうか?
キッチンプランナーが鍵
既製品システムキッチンに比べ、設計自由度が高いオーダーメイドシステムですが
問題はプランを構築するキッチンプランナーがカギとなります。
キッチンプランナー、キッチンスペシャリストと呼ばれるスペシャリストは多く存在しますが
パーツや、その価格を熟知しているだけではスペシャリストとしては不十分です。
そのため、faproduce ではキッチンプランを内製 ( 自社作成 ) しています。
こうすることで家の核心部となるキッチン&システムキッチンは、
とても使いやすく機能的な道具となるばかりか、美しいデザインも備えるため
かけがえのない調度品にも成り得ます。良いものを永く使用することはとても知的で、
ダウンサイジング、環境保護が求められる現代においても適切にマッチングします。
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